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第12話 出会いと別れの季節です

小児科医のつぶやき|第12話 出会いと別れの季節です

少しずつ暖かくなってきました。今年は、昨年に比べるとインフルエンザの流行が続いていまして、なかなか病気のお子さんが減りません。もうしばらくは注意が必要でしょうね。


さて、この季節はいつものことながら出会いと別れがあります。卒園、入園、卒業、入学などこの時期にはつきものです。今年は例年に比べると桜の開花も早かったようですが、やはり風情がありますね。我が家でも、次女が中学生になり年月の経つのは早いなと感じています。4月になると、病院の近くの道でも黄色いカバーを付けた1年生が歩いて帰る姿を見る事があります。体に比べると大きいランドセルはかわいくて、ついつい頑張ってねと応援したくなります。


それと、どうしても仕事の関係で転勤して住み慣れた土地を去られるご家族もこの時期多くいらっしゃいます。よく病院を受診されていた方は「今度○○に引っ越すことになりました」と話をして下さいます。頑張ってくださいねと声をかけるようにしていますが、やはりお母さん方の不安は転居先での病院のことのようです。熊本であればある程度の情報は持っていますが、県外になるとちょっと難しくなります。最近は、インターネットの普及で口コミサイトも増えましたので、それを参考にされるというのもいいかも知れません。


しかし、やはり医者と患者といっても、お互いの相性というのも大きく左右してきます。当院にも恐らく1回限りでその後受診されていない方も多いかと思います。出来るだけわかりやすい説明をしているつもりですが、抗生剤をはじめとして薬を出さない事も多いため、理解していただけない場合も多いかもしれません。逆に当院に慣れた方がよそで薬をたくさん処方されると「こんなにいるの?」と思われる場合もあるようです。何度か受診してもらえるとわかっていただけるのですが、こればかりはいつまでたっても難しいと感じています。


不慣れな場所に行かれて、小児科を探すご苦労は大変だろうと思います。でも小児科の先生はみんな優しい先生ですので、どこにでもいい先生がいらっしゃると思います。また、先生の治療方針というのは様々ですし、お母さん方との考え方が合う合ないもあるかと思います。口コミも大事ですが、まずは何度か受診してみてどんな先生なのか知るということが大事ですね。最近は予約制のクリニックも増えましたので、待つのはちょっとと思われる場合はそのあたりも重要になってくるのかも知れません(ちなみに当院は予約制ではないのですが)。


出会いがあれば、必ず別れもあります。この時期、毎年繰り返される光景ではありますが、子供達には新しい環境でも笑顔を忘れず元気でいて欲しいと願うこの頃です。こどもたちみんな、頑張れ~。


【2009年4月】
よしもと小児科 吉本寿美

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