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第28話 ちょっとおかしな夏です

小児科医のつぶやき|第28話 ちょっとおかしな夏です

じめじめした梅雨がやっと終わったあとは、例年になく暑い日々が続いています。僕が小学生の頃よりも確実に暑くなっているように思いますが、どのように思われますか。昔は確かにエアコンが無くても過ごせたように記憶しています。しかし、最近は窓を開けても涼しい風が吹き込む事がめっきり少なくなったように感じます。梅雨が明けたら豪雨が短時間に降りますし、ちょっと天気がおかしくなっているのではないかと危惧しています。これも温暖化の影響なのでしょうか。


それと、今年はなかなか梅雨が明けても喘息の患者さんが少なくなりません。手足口病やヘルパンギーナといった夏かぜは例年通りですが、かなり酸素濃度の低下している喘息のお子さんが多いのです。それも小さいお子さんというより、小学生を中心とした少し年齢の高いお子さんに多くなっています。例年だと梅雨が終わると喘息のお子さんの症状は落ち着くのですが、今年は少し事情が違うような印象があります。理由は何かあるのでしょうが、僕にはよくわかりません。気候の影響が少なからずあるのかも知れません。


8月になれば少しは例年のような外来になるのではないかと思います。しかし、暑さは例年以上とも言われています。熊本に住んでいる以上、この暑さとはうまく付き合っていくしかありません。そこでちょっと気になるのが、エアコンを付けないで頑張っているというご家庭が結構多い事です。確かに健康によくないかも知れませんが、小さいお子さんのご家庭では上手く利用するのがいいのではないかと思います。結構あせもが出来たというケースも多いように思います。大人と違って子供はかなり発汗が多いので、すぐあせもが出来てしまいます。一旦出来てしまえば、夏の間はなかなか治るのが難しいようです。涼しくなれば良くなっていくのですが、なにせ熊本の夏は9月頃までは十分暑いので、それまではもう少し時間がかかりますね。


エアコンを使わなければ、確かにエコにはつながり電気代の節約にもなると思います。しかし、あせもが出来れば今度は医療費がかかります。体も痒くなり、小さい子供には結構辛い思いをさせてしまいます。エアコンはあまり温度を下げ過ぎず、直接風が当たらないようにすればいいのではないでしょうか。タイマーもあるでしょうから、朝方にはオフになるように設定されてもいいでしょう。また、エアコンのみならず、小さいお子さんは昼間にシャワーや水浴びさせるのもいいかもしれませんね。


いろんなところで変な夏だなと感じています。もうしばらくはこの状況が続くのは間違いないでしょうから、熊本の夏と仲良く付き合っていくしかないでしょう。挨拶も「暑いですね~」という言葉に変わってきているという話も聞きました。ちょっと辛い時期ですが、何とか知恵を絞って乗り切りましょう。


【2010年8月】
よしもと小児科 吉本寿美

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