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第49話 これからのこと

小児科医のつぶやき|第49話 これからのこと

開業して8年が経過しました。ここまで大きな事故もなく無事にやってくることが出来ました。振りかえると開業当初は、何も考えず勢いだけでやっていたように思います。例えば、予防接種は今のように時間予約をしていませんでしたので、同じ時間帯に希望者が集中して待ち時間が長くなってしまうという事態を招いてしまいました。検診は菊陽町が個別検診ではなかったこともあり、職員による栄養指導を行なっていました。また、インフルエンザの予約は電話での予約を受け付けていましたので、予約時期には職員総出で電話対応に追われる日々でした。新型インフルエンザの時は、今思い出すだけでもぞっとします。病院前にあれだけ車が並んだ事はこれからもないのではないでしょうか。


いろいろな経験を踏まえて、最近ではいろいろと改善した結果流れもスムーズになってきました。途中から妻が診療に加わったこともあり、以前よりあまり待ち時間がなくなりましたので、予約システムは何とか採用せずに対応出来ているようです。それから電子カルテになったお陰で、会計までの待ち時間はかなり軽減されたようです。保護者の方には概ね好評のようですが、子供達は遊びたいため不評みたいで、「早すぎる~」と怒る子供も結構います。早く帰りたい保護者と遊びたい子の攻防は面白いです。


予防接種もかなり様変わりしました。以前より種類も多くなり、同時接種が当たり前になってきました。3つ4つ同時接種というのも珍しくはなくなりました。不活化ポリオワクチンも発売がほぼ決定されましたし、当院で治験を行なった4種混合ワクチンも秋頃には接種出来るようになると思われます。開業当時は予想出来ないことでした。さらにB型肝炎ワクチンの接種をする方も徐々に増え、これからの小児科診療は先進国のようにワクチン接種の比重が一般診療より多くなっていくものと思われます。肺炎球菌ワクチン接種も多くなり、そのため中耳炎が減少きているように感じるのは他の先生も同じようです。


これから先もずっと子供達の健康を守っていくと考えた時に、このままの体制では難しいという判断で、この7月から水曜日午後をお休みすることにしました。幸い、周辺の先生方はほとんどが木曜日午後休診ですので、思い切って水曜日午後は休診にしました。但し、僕自身は水曜日午後も産婦人科の検診や、医師会の仕事などで完全に休みということにはならないのですが。患者さんのことを考えれば、午後休診というのは心苦しいところではあるのですが、僕が倒れてしまっては逆に迷惑をかけることにもなるので、今回このような結論に達しました。それにあわせて、HPもリニューアルの準備を行なっています。職員もこれまで以上に頑張ってくれると思いますので、どうかご理解の程よろしくお願い致します。




【2012年5月】
よしもと小児科 吉本寿美

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