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第100話 100号に寄せて

小児科医のつぶやき|第100話 100号に寄せて

 毎月更新しているつぶやきの原稿も、いつの間にか今回で100号を迎えることが出来ました。いつも読んでくださる皆様には心より感謝申し上げます。日頃より自分の思っていることや大好きなスポーツのことなど、たわいも無いことを書いています。始めた頃は自分の考えを皆さんに何とか伝えたくて、「抗生剤はいらない」とか「受診したからといって薬を処方するのではない」などと、やや過激とも取れるような記事を書いたこともありました。なかなか日頃の診療では自分の思いをゆっくり伝える時間がないこともあり、このつぶやきのコーナーは非常に助かりました。おかげさまで、自分の考えをこの記事を通して多くの方に伝えることが出来たのかなと思います。その結果なのか、最近では発熱でも「抗生剤をください」と言われる方はほとんどいなくなりましたし、当院ではあまり薬をもらえないというのが浸透してきたようです。


 これまでの記事を振り返ってみると、診療とは全く関係の無いスポーツの記事も時々書いていました。ロアッソ、ヴォルターズ、自分の子供たちのことなども記事にさせていただきました。読んでいる皆さんには全く関係の無いことだったかもしれませんが、子どもの健全な心を作っていくスポーツはこれからも必要なものだと思っています。僕自身もいろいろなスポーツを経験してきて、そこから仲間の大切さや一人では何も出来ないということを学ばせていただいたように思います。ですので、スポーツに限らず部活動を頑張る子どもたちが受診すると、ついつい部活の話をしてしまいますし、頑張れと応援したくなります。診療そっちのけで話しこむこともありますが、以外とこれが楽しみでもあります。


 そして、ここ最近は地震に関する記事を連続して掲載させていただきました。今回の熊本地震では当院の被害は少なかったものの、ここにはご存知のように南阿蘇や西原村のお子さんが多く受診されていましたので、地震後に受診される患者さんは激減しました。気がかりだったのは、ワクチンをちゃんと接種しているのか、病気のお子さんがきちんと受診されているのか、心の悩みを持ったお子さんが増加していないか、といったことです。当院に通院するのも今までよりもかなりの時間を要するみたいですが、それでもわざわざ昔からのお子さんたちが通って来てくれるようになったのは、非常に嬉しいことですし何かほっとします。これからも折を見て地震に関する記事は掲載するつもりです。


 ただ残念ながら、この記事はどうしても一方通行になってしまい、皆さんのご意見を聞くことは出来ません。ですが、最近は読んでいますよと言ってくださる方が増えてきました。現代のネットの力とは驚くものがあるなと感じています。今後も月1回のペースではありますが、自分の思っていることや気になっていることを発信していきたいと思います。全てが診療につながるような記事ではないことは申し訳ないですが、こんな奴なのだなというのを知ってもらえる機会になればいいかなと思っております。


 最近は携帯で閲覧される方も多くなりましたので、100号を契機にこのホームページも携帯対応に変更する予定にしています。少しは見やすくなるのではないかと期待していますので、この記事が皆様のお役にたてるようになればいいかなと思っております。拙い文章ではありますが、これからもお付き合いのほど、宜しくお願い致します。



【2016年 8 月】
よしもと小児科 吉本寿美

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