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第57話 2013年、どうなる?

小児科医のつぶやき|第57話 2013年、どうなる?

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。さて、今年はどんな1年になるのでしょうか。既にインフルエンザの流行が始まったというニュースが流れています。昨年はそれほど流行しなかったように記憶していますが、B型が春先までだらだらと流行しましたので、今年もこれからしばらくは注意が必要でしょう。また、今季より出席停止の期間が大幅に変更されました。最低でも5日間は休まなくてはいけないということになったようです。熱が下がった日が0日ですから、そうなれば罹患した場合はおおよそ1週間登園、登校が出来なくなるということですので、くれぐれもご注意ください。


そして、また今年もワクチンの事ではいろいろ悩まされそうです。早速、4種混合と不活化ポリオワクチンの供給不足問題に直面しています。しばらくは解決しないという説明を受けました。治験を行った当院にも、ワクチンが回って来ない状況ですからどうしようもありません。国がきちんとした対応を取らないから、毎回日本ではこういう事態を招いてしまいます。結果として、被害者は子どもたちで、悪者は我々小児科医ですからたまったものじゃないです。果たして、自民党政権は今後どういう対応をするでしょうか。


ワクチンで言えば、ヒブと肺炎球菌、子宮けい癌ワクチンは恐らく4月から定期接種になるものと期待されますから、自己負担がなくなるのは朗報です。今まで躊躇されていた方も早期の接種を期待します。政権交代したからもっと子どもにはお金を使って欲しいものです。


ところで自分のクリニックの事で言えば、今年の10月で開業して丸10年になります。振り返るといろいろな問題もありましたが、大きな事故も無くここまでやって来る事が出来ました。支えてもらったスタッフと家族には感謝しています。更に気を引き締めて満足してもらえる診療を行っていきたいと思います。10月には少しばかりのプレゼントを考えておりますので、乞うご期待。既に実物は見たのですが、これがなかなかの優れものですよ。実用的でもあり、喜んでいただけるものと思っております。


我が家では天然の明るさが持ち前の長女が東京へ進学し、やや寂しくなってしまいます。子どもの成長は早いものです。それからふと気づけば、僕も今年が40代最後になります。30代で開業しましたから、あっという間の10年でした。確実に体力は衰えておりますし、なかなか疲れが取れなくなってきました。そこは水泳とランニングでカバーし、医者の何たらと言われないようにしなくてはと思っております。最近は胃腸炎に罹ることもなく、スタッフからも強くなったと褒められています(と調子に乗ると罹っちゃうのですよね)。


あれやこれやと目標や希望はありますが、まずは事故の無いように無事に外来診療を続けていけるよう、スタッフ一同で頑張っていきたいと思っております。どうぞ今年もよろしくお願いします。



【2013年1月】
よしもと小児科 吉本寿美

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