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第35話 やっと

小児科医のつぶやき|第35話 やっと

長く厳しい冬がやっと終わりに近づきましたね。暖かい日が多くなりました。時には、暑いと感じる日もあります。さすが、熊本といった感じですね。暑いのはちょっと苦手にしています。病気のお子さんも少なくなってきたようで、小児科医にとってはやっと少しのんびり出来る季節でしょうか。今年はインフルエンザの流行もあまりたいしたことはなかったようで、よかったです。春はそこまでといった感があります。


4月からやっと、各地でHib、肺炎球菌ワクチン接種料金の補助が始まります。本来は定期接種にして欲しいのですが、急には難しいようです。自治体によって補助金の程度は違いますが、一定の補助が出るだけでも進歩かなと思います。これから多くの方が接種してもらえば、定期接種に移行していくことになるでしょう。是非、多くの方に接種をして欲しいと思います。


予防接種つながりで言えば、子宮頸がんワクチンも補助が始まりますね。既に接種が開始されている自治体もあります。いいことだと思いますが、やってはいけないという根拠のない主張をしている方もいらっしゃるようです。特に日本の予防接種事業は、副作用だけが異常に強調されるためなかなか進みません。年齢が限られてはいますが、対象の方には是非とも接種して欲しいと思います。


それから、当院でもやっと電子カルテを使った診療に4月から変わります。カルテ保管が難しくなってきたのが主な理由です。診察時間の短縮にもつながるはずですが、最初は慣れていないため、きっと時間がかかって今まで以上に待ち時間が増えてしまうかもしれません。しばらくは辛抱して下さいね。


我が家の事でいえば、やっと息子が小学校を卒業します。娘2人と3人で登校していた時代もありましたから、やれやれです。これで小学校ともお別れです。嬉しいような、寂しいような。子供の大きくなるのは本当に早いものですね。子供が小さい時は、なかなか余裕が無いのが現実ですので、振り返ればもう少し一緒に遊んでやれたらよかったかなと後悔の念もあります。中学生になれば、塾やら部活やらでますます接点がなくなってくると思います。実際、高校生と中学生の娘はなぜこんなに忙しいのだろうかと思うくらい、ばたばたしています。そうならないように、小さいお子さんとは出来るだけ時間を作って、一緒にいて欲しいと思います。特にお父さんには是非ともお願いしたいと思います。現実はそう簡単にいかないのはわかってはいるのですが。


皆さんにもいろいろな「やっと」があると思います。その時に、こうしておけばよかったとか後悔する事がないようにしてほしいものです。予防接種にしても、病気になってからでは遅いですので、やれるものはとっとと済ませておきましょう。

何とか、やっと今回の原稿も書き上げました。


【2011年3月】
よしもと小児科 吉本寿美

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