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第61話 子育ては親育て

小児科医のつぶやき|第61話 子育ては親育て

子育てに奮闘中のお父さん、お母さんを見ていると、自分も少し前までは同じ立場でしたので、つい応援したくなります。保育園に預けると、まあ嘘のように病気しまくるし、咳や鼻水は年中止まらず、水痘は3人とも予防接種したのにもらってくるし、挙げ句の果てはおたふくも。おかげで息子はおたふくかぜの髄膜炎を発症し、まさか自分の息子の背中に針を刺して髄液を抜くとは思いませんでした。共働きであったので、保育園の送りは自分の担当でしたが、まあ急いでいるのに子どもたちは腹立つ位のんびりしていること。こっちのイライラは知らん顔で、雨の日なんか最悪です。行かなくてもいい水溜りにわざわざ行ってしまうし、傘は意味ないのに持ちたがるし、もう勘弁です。


このようなことは、どの保護者の方も経験されていると思います。最初は戸惑いもあるでしょうし、イライラも感じられるでしょう。でも、そのうちに慣れてくると、対応も上手になります。そうして徐々に親として成長していくものです。子育ては親育てとはよくいったものですね。子育てをしているようで、実はしっかりと親になるための教育をされています。ですから、子どもたちには本当に感謝しなくてはなりません。


最近、自分も年を重ねて昔の親の年に近くなってきましたが、改めて自分の両親の偉大さに気付きます。僕は中学から親元を離れましたが、今年から自分の長女が東京に行っただけでも寂しいと感じるのに、自分の親は寂しくなかったのでしょうか。しかも、兄も一緒に寮生活をしていましたので、その時の気持ちはどうだったのでしょうか。自分たちも親を育てたのかどうかはわかりませんが、親の気持ちが少しはわかるようになりました。


大学生の長女、高2の次女はそうでもなかったのですが、中3の息子にはつくづく悩まされます。まあ、どうして?と思う事も数えきれない程ありますが、全て僕への試練だと思うようにしています。以前、受け持ち患者さんのお父さん(そこも3人のお子さんがいらっしゃいました)から、「先生、3人も子どもがおったら、1人くらいはどうしようもない子がいますよ。そんなもんですよ。でも、そっちのほうが可愛いものですよ」と言われました。この言葉は今でもよく思い出します。そうだ、みんな個性があるし、手のかからな子どもばかりじゃ子育て楽しくないでしょと神様が与えてくれているのかもと考えています。でなければ、子育てなんかやってられないですよね。


子育てに悩んでいる方はたくさんいらっしゃると思います。でも、いろいろ話してみるとみんな同じ経験をしているのですよね。なんで自分だけと思ってしまいがちですが、そんなことはないのですよ。自慢じゃないですが、僕だって今も子育てには頭を悩ませています。答えは未だ見つかっていません。恐らく正解はないのですが、子どもと一緒に大人も成長していけば良いかなと思います。子育てなんて、あっと言う間に終わってしまいますよ。辛いと思わず、是非子育てを楽しみましょう。そして、自分たちも成長させてもらいましょう。


常に自己反省を行い、「人の振り見て我が降り直せ」の精神を忘れないように今後も診療を行っていきたいと思います。他の人の良い所はどんどん吸収し、自分の確固たる信念は曲げずに必要最低限の処方で病気に立ち向かって行きたいと思います。これが当たり前になる日が来る事を願って止みません。



【2013年5月】
よしもと小児科 吉本寿美

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